1996年11月01日
株式会社企画屋
月刊ビジネスチャンス12月号 (毎月1回1日発行)
マーケットリサーチなど次のビジネスチャンスを狙う
発行1996年11月1日 --- [月刊ビジネスチャンス] ビジネス玉手箱からP.71
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◆アンケートへの回答を条件に電子メール用のアドレスを
無料サービスで会員募集マーケットリサーチなど次のビジネスチャンスを狙う
レンタルサーバー事業を展開する企画屋(横浜市 千葉春彦オーナー)が、8月からインターネット上に新事業を狙ってユニークな仕掛け作りを開始した。
これは一般にネット上でメンバーを募集し同社が毎月1回から2回行うアンケートに回答することを条件に、登録メンバーに対して無料で電子メール用のアドレス(固有の住所)を提供するというもの。
8月末までに「2000人を会員にした。」通常、電子用アドレスを開設する場合は、契約しているプロバイダーであるリムネットやベッコウアメ・インターネットなどを通じて開設するため、契約プロバイダーのドメインの後ろに各自のアドレスを表示する事になる。
企画屋で開設すると、ミッキーマウスクラブ、オパールクラブなど好きな名前をそのまま前に何もつけづにアドレスとして開設できるのである。
「電話番号でも、短くて覚えやすいものが良いですから、ネットアドレスも同じです」「電話番号でも、短くて覚えやすいものが良いですから、ネットアドレスも同じです」
こうした無償サービスを提供しながら同社が狙うビジネスチャンスとは、まずメンバーに住所、氏名、生年月日、性別、電話番号、FAX番号、勤務先番号、同FAX番号、勤務先業種、担当職務などを登録させた上で、回答しない場合は解約というアンケートを行うことだ。
このアンケートが様々なチャンスを生み出すことになる。
同社は8月に試みたアンケートで「携帯電話やPHSのどちらが欲しいか」といったアンケートを出し、約500件のPHS潜存需要を把握した。
同時に「使用しているパソコンは何か」[winndowsu95を使用しているか]「使用している場合はメモリーは何メガか」といったアンケートでメモリー不足の可能性の高い会員も判明された。
「アンケートの出し方次第で、様々な商品サービスの需要を探り出し、ピンポイントのサールスが可能になります。」
後は電子メール、DM、訪問、とユーザーに応じたセールスをかければ良いのである。
「会員が1万人を越えれば色々なビジネスが成立してくると思います。
また、10万人を越えればいろいろな大手業者からタイアップの話が持ち込まれて来ると考えています。」このシステムは会員さえ増やすことが出来れば、さまざまな意識調査や、人材募集、マーケットリサーチに活用出来、無限のビジネスチャンスを生み出そうだ。大いに注目したい。 |