会社概要


1996年10月04日
株式会社企画屋

イントラネットで何ができるか

発行1996年10月4日 --- [ソフトバンク社] 定価1300円 全国書店にて発売中

 はじめに 「イントラネットは組織を、会社を破壊する!!」  冒頭から物騒だが、事実である。しかしここで言う「破壊」とは爆弾や核兵器による壊滅的な破壊とは異なり「価格破壊」の破壊と同義である。価格破壊は消費者に歓迎され、企業努力によって商品やサービスのコスト削減を成し得たところは売上を大幅に伸ばす事が出来た。しかし従来のビジネススタイルに固執し、何ら手を打たなかったところは大きな打撃を被っている。

 これと同じ事がイントラネットでも言えるのである。システムを使いこなせる人間や有効に利用している企業には大きなメリットを生む反面、そうしたものを受け入れられない人間や企業は淘汰される方向に進む。

  最近テレビや雑誌などで頻繁にその名を聞くようになったイントラネットという、インターネットと紛らわしい名を持つこの新しいネットワークは、今、まさに企業や組織のあり方をその根底から変えようとしているのである。

  合理性に徹したこのシステムは情報の共有化と業務の省力化、設備投資の大幅な軽減等と共に、新しい効率的なシステムに着いてこれない旧人類を確実にふるい出す。

  企業が今後生き残っていくためにはシステムや組織形態だけでなく、人材をも徹底的に合理化する必要があるが、イントラネットはその為の選別ツールとしても非常に役立つ存在となる。

 こうしたことから従来のウェットな「人間関係重視の根回し体質」が確実にドライな「実力と結果重視のデジタルコミュニケーション」へと変質を遂げる。その結果、組織や企業の戦力は上がり、より大きく、より強いものへと変貌を遂げることが出来るのである。

  勿論、そこに属するビジネスマンも無理、無駄、ムラを圧縮した分を報酬や余暇の形で享受することが出来る。
  この様に前向きな企業やビジネスマンに多くの恩恵を与えてくれるシステム、それがイントラネットなのである。

 企業や組織を経営する者、そしてそこに属するビジネスマンにとってこれからの数年間はこのイントラネットを含むデジタルな世界にアンテナを張り巡らしておかないと良い意味でも悪い意味でも取り返しのつかない事態になる、と言い切ってもほぼ間違いなかろう。 それは、今まで築いてきた経営基盤や地位を一夜にして新参者に取って代わられる可能性を秘めた危機であり、また逆に旧態依然としたアナログ体質の大手企業や競争相手の鼻を明かす千載一遇のチャンスでもあるからである。

 本書において著者は、多くの経営者、管理者そしてビジネスマンの方々と同じ視点に立って話題のイントラネットを出来る限り平易に解説ししっかりとしたイメージを持てるように押した上で、最終的には会社に導入する際の水先案内的な資料となるように配慮した。

  文中にも記したが、この世界は秒進分歩である。お読みいただいた時点で既に古くなってしまった記述や、つたない表現で理解しにくい部分もあろうかと思うが、あなたの企業経営やビジネススタイルの再構築に少しでも役立てることを願ってやまない。

  なお、出版の機会を与えていただいたソフトバンクの平野編集長、福村氏には深く感謝したい。




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